Category : イタリア人の性は解放的?

イタリアの性教育とは

イタリアの若者は、先進国の中でも、性の知識が乏しいといわざるをえません。戦後に政府が性教育を怠ってきたことが、今になって問題となっているのでしょう。子どもたちが将来の自分自身を守れるように、政府と学校によるセックス教育への取り組みがようやく始まりました。

イタリアの若者はセックスのことをよく知らない?

2010年にイタリア産婦人科団体が、性に関する調査を各国別にまとめました。結果は驚くべきもので、イタリアの若者たちの性の知識は、ヨーロッパでも最低レベルだということがわかったのです。

コカコーラには精子の殺菌効果がある、初体験や1分以内の性交では妊娠しないなど、とんでもない迷信を信じている20才の若者が、イタリアでは今でもごく普通にいることがわかりました。

イタリアの若者たちの初体験の年齢は、他の先進国並みに低いといわれています。男性が初めてセックスをする年齢は、平均13才9ヶ月という調査結果もあるほどです。性に開放的な気質なのに、知識は少ないという、とても困った社会状況があるのは間違いありません。予期しない妊娠などのトラブルで、人生を狂わせる若者がイタリアに多いというのも当然といえます。

フランス、スイス、ポルトガルなどでは、学校や家庭で早い時期から子どもたちに性教育を行います。40%以上の女性がピルを服用していますし、エイズに関する正しい知識も彼らはもっています。ヨーロッパ諸国の中でも、イタリアは、性の問題をあまりにも長く放置してきた国なのです。

学校での性教育は始まったばかり

イタリアの学校では、性教育がようやく必須授業になりました。とはいえ、指導プログラムすらまだ完成していないのが現状です。 学校側にガイドラインを国が伝えるまえに、性に関する授業だけが先に始められました。教育の現場ではいろいろなとまどいと同時に、いろいろな混乱もおきています。

いきなり性教育を任された教員が、なにを教えるべきかがわからず、的外れな授業を行う事件が後を絶ちません。北イタリアのある小学校では、オーラルセックス、性器へのピアッシング、ムチや手錠を使うSMプレイなどを10才の子どもに紹介して大問題になったこともあります。性の快楽についてではなく、避妊やエイズなどの問題を、医学・科学的に理解させることが授業の目的だと、教師自身もよくわかっていなかったためにおきた事件でした。

性的に奔放な国民性なのに、カトリック国という建前に縛られすぎて、セックスをめぐる問題について、イタリア国民は長い間無視してきました。正しい医学的知識に基づいた指導マニュアル作りが、イタリアの教育界の今の緊急の課題です。

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