Category : イタリア人の性は解放的?

話題の中心は愛とセックス

ティーンエイジャーから老年まで、イタリア人の関心の中心にあるのはセックスだと思って間違いありません。男性は常により精悍で精力的であろうとしますし、イタリア女性の性欲の強さにも驚くばかりです。しかも生来のおしゃべり好きなので、悩みがあれば、たとえそれがセックスの問題であっても躊躇なく話題に出してきます。 カップル間では性の悩みも、いかにもオープンに話し合って解決できるように見えます。ですが実際には、男性はプライドが邪魔をして、自分の悩みをパートナーに打ち明けることをためらうものです。

メディアは愛の話で一杯

カトリック教会の影響のあるイタリアでは、テレビで激しい性描写の映像が現れることはほとんどありません。しかし性的なイメージを匂わせるだけなら問題がないので、ソフトなセクシー番組は昼間からどんどん流れます。

映像には制限のあるイタリアですが、話し好きな国民性を反映して、トークショーはほぼタブーなしで展開します。もっとも人気のある番組のテーマは愛と性です。愛し合うカップルはどれくらいの頻度でセックスをするのか、セックスのない愛はありえるのか、同時に複数の人を愛することはできるのか、同性愛をどう思うか、など。討論番組でもバラエティー番組でも、こうした話題が時間帯を問わず視聴者の人気をもっとも集めるのです。

性の話題がオープンに語られるのは、メディアの中だけではありません。日常生活でも、友人同士や職場の同僚の間で、愛と性を巡ってかなり赤裸々な意見交換が交わされたりします。解決策がそこで見つかるかどうかは別としても、セックスを話題にすることに抵抗の少ない国民性だとは言えそうです。

性の悩みに臆病になるのは男性

性をテーマに話し合うことを躊躇しないイタリア人ですが、意外なことに、熟年になってからの性の問題を自分たちで解決できるカップルは少ないのです。 古典的な恋愛感の残るイタリア社会では、男性にはマッチョ的な強さを求める傾向がいまだに根強くあります。仕事でも、夫婦生活でも、常に「男らしく」いなければいけないというプレッシャーから、30代以降になってEDに悩むイタリア男性は少なくありません。加齢とともにセックスの回数や質も変化するものですが、男らしさを失うことは、イタリア人男性にとっては自己否定に等しいのです。しかし問題がこじれ、カップルがセックスレスに陥るようなことになれば、別離の危機にまで発展することになります。

性生活の問題に苛立った女性は、それまで2人がしてきたように、話し合いによって解決しようとします。ですが、理由を話してくれないパートナーを責めたところで、弱みを見せたくない男性はかえって萎縮し、カップルの間の溝を深めてしまいます。 性についてオープンに語れるはずのイタリア人でも、対話でセックスの問題を解決するのは簡単ではありません。言葉にすることで、男性のプライドを傷つけることもあります。表現を選び、時間をかけて相手を思いやれるカップルだけが、熟年の危機を乗り越えていけるのです。

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