Category : 知っておきたい、イタリアのこと

イタリアの知られざる歴史や風土

イタリア流の生活を取り入れるなら、国の文化や習慣、考え方について深く知ることも大事。暖かい気候に陽気な人たち、ちょっとおしゃれな食べ物だけがイタリアではありません。その背景にある歴史や風土なども、ぜひ知っておきましょう。

実は日本に似ている、イタリアの風土

イタリアは地図で見てもわかるように南北に長くのびた地形をしており、地中海に面した比較的温暖な地域です。ヨーロッパ大陸から飛び出すような半島国であるため周囲を海に囲まれていること、そして南部と北部とでは大きく気候が異なることは島国である日本によく似ています。地形に関してもよく似ていて、比較的狭い国土ながら起伏にとんだ地形をしているため山あいの町、平野部、港町など同じ国のなかでも地域によって見える風景は一変します。さらに火山も国内にあるため温泉はもちろんのこと、ヨーロッパでは有数の地震大国としても有名ですね。

しかしこれだけ共通点があるにもかかわらず、日本のような穏やかな四季がある地域は中央のトスカーナ地方ぐらい。ほかの地域は気候の変化が激しかったり、温度差が激しい国です。しかし南にある広大なサハラ砂漠のお陰か湿度が比較的低く、気温が高くてもカラッとしているため過ごしにくさはあまり感じません。なのでイタリア人が日本に来ると、その湿度の高さや蒸し暑さに驚くそうです。ちなみに一般的に日本人がイタリアに抱く、古きよき田舎町のイメージは大体南部のもの。北部は農業も盛んですが工業地帯も多く、日本人がイメージしている雰囲気とは違うことが多くなっています。

イタリアは多種多様な人種が混在している国

イタリアの歴史は非常に古く、発祥は紀元前8世紀までさかのぼります。発祥当時はイタリアという名前ではなく、ローマ王国。当時のローマ人たちは非常に聡明で、戦争がうまく、様々な危機はありましたが着々と周囲の国々を統一していき、ローマ共和国、ローマ帝国と勢力を拡大していきます。

しかしローマ帝国となり西はスペイン、北はドイツ、南はアフリカのサハラ砂漠周辺、東はシリアにまで達する大帝国まで勢力を拡大したところでゲルマン人の侵略によって勢力は一気に衰え、東西に分裂してしまいます。東側は現在のシリアなど、イスラムやアラブ系の人々によって統治されていき、西側はさらに分裂、最終的にはフランク王国というイタリアやフランス、ドイツのもとになった国となりました。

その後十字軍やナポレオンなどの侵略にあいつつも本来の聡明さを発揮し、商業などを中心に国を繁栄させていきましたが一方で政治は混迷を極めます。19世紀にイタリアとして統治された後も第一次世界大戦による甚大な被害、ムッソリーニによる旧ローマ帝国復興、そして第二次世界大戦による敗戦。こうした様々な混乱を乗り越え、第二次世界大戦後にやっと共和国として現在にいたります。

イタリアの歴史は戦争の歴史、といっても過言ではないほどです。周囲の国を侵略し、逆に侵略されるを繰り返すことで様々な人種が混在する国となりました。そのため現在でもイタリアの人たちは自分の国、というよりも町や地域で物事を考えることが多いです。北部と南部では食文化もかなり違いますし、人柄も大きく異なります。いまだに地域差別的な考え方が根付いていることも多く、出身地域によって扱いが変わったりということも珍しくないようです。この辺りも残念なことではありますが、日本に似ているのかもしれませんね。温暖で陽気な国、ということに間違いはありませんがその裏では様々な歴史があることもぜひ覚えておいてください。

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