Category : イタリア流夫婦円満の秘訣

よくも悪くも自分に正直に

イタリアは多種多様な人種が混在している土地です。北部と南部はもちろん、地域によってルーツや文化が全く違った人種が暮らしており、同じイタリア人でありながら価値観がまるで違うことも珍しくありません。しかもそれぞれが自分たちのルーツや文化にゆるぎない誇りを持っており、言い方は悪いですが誰もが「自分たちこそ最高」と思っているのです。そのため多くの日本人が気にする世間体、というものを一切気にしないどころかその概念すら希薄。「まわりが何と言おうと、自分たちがよければいい」という究極のマイペースな人たちで、それこそ夫婦仲を円満に保つカギでもあります。

イタリア人は怠け者?仕事より家族が大事

日本人は働きすぎ、と海外で言われていることはみなさんご存知ですね。その反面、イタリア人の労働時間は日本人の約半分。一般的なサラリーマンは1日に4時間ほどしか働きません。法律で労働時間の制限がかけられていることもありますが、大きく影響しているのはイタリア人たちの考え方。確かに仕事は収入を得るために必要なことではありますが、家族や恋人と過ごす時間の方が楽しいのは当たり前。だから仕事よりも家族などのプライベートを優先したい、という自分に正直すぎる理念が根底にあるようです。

そしてこうした考え方を遠慮せずオープンにするのがイタリア流。周囲の誰がどう思ったとしても、自分がそうしたいと考えているのだからOK、という認識なのだそう。さらにイタリアの多くの人たちが仕事より家族優先、という考え方なので自然と労働時間も短くなり、残業という概念すら希薄になりつつあるんだとか。日本では収入を得る、家族を養うために仕事を優先する、という考え方の人が多いようですが仕事に対する認識は同じなのにどうしてこうも違いが出てきてしまうのでしょう。

そのいちばんの要因は、やはり世間体を気にするかどうか。残業や仕事優先が当たり前、という考え方が主流の日本のなかでひとりだけ家族を優先するということは世間体と言うよりも、同僚に迷惑をかけてしまうという思いが先に立ってなかなか行動に移せませんね。そうしたつい周囲のことを考えすぎてしまう気質が、働きすぎな日本人や家庭をかえりみない夫を生み出しているのです。

ときには自分に正直に

家族や妻をなによりも優先したい、と願う夫にとってイタリア人たちの働き方は理想ともいえます。ですが日本で同じようなことをすれば、仕事ができないレッテルを張られかねません。勤勉であることに美学を見出してきた日本では、イタリア流の働き方はダメ人間のようにうつります。

しかしそんななかでも最近は、少しずつ自分に正直に家族を優先する夫が増えてきています。イクメンという言葉が浸透してきたように、夫も家庭に積極的に関わることをよしとする風潮が見え隠れしてきました。そこでぜひ妻を大切にしたい、と考えているならときには自分に正直になってみてはいかがでしょうか。せめて結婚記念日や妻の誕生日などの特別な日だけは残業せず、早めに帰宅するようにしたり、休みをとったり。妻を優先したいと考えつつも何となくできなかったことをやってみるのもおすすめです。こうした変化は妻との精神的な距離を縮めてくれます。仕事よりも妻を優先した、という事実がなによりも妻を喜ばせてくれるはずです。もしかしたら職場内でも新しい風潮となるきっかけとなり、社内全体で家族を優先する社員が増えるかもしれません。

日本人からすると一見ワガママにも見えるイタリア流の考え方や働き方。ですが日本人もイタリア人も家族を大切に思っていることには変わりはないはず。それをどのように表現するかが違うだけなのですが、妻や家族にとってみれば大きく違って見えるのです。

Recommend