Category : 情熱的な関係を続けるためのイタリア式日常の工夫

健康食になじめないイタリア人がむしろ精力的な理由

ここ数年、イタリアでも健康食がブームです。若い女性からメタボを心配する中高年まで、ダイエット目的で健康食に興味を示す人はこの国にもたくさんいます。

しかしイタリアでは、アメリカ人のように極端なベジタリアンやヴィーガンになってしまう人はほとんどいません。野菜も食べるけれど、肉や魚も大好きという人が大半です。

健康食を極めることのできないイタリア人ですが、意外にもこのスタイルのほうが夫婦生活にはいい影響があるといわれています。 イタリア人がベジタリアンに徹することができない理由はいろいろあります。彼らの生活に対する影響力の強いカトリックが、美食に寛容なせいもあるでしょう。

肉、魚、オリーブオイルを使う伝統的な食事の影響が強すぎるのも、イタリア人の菜食主義化を妨げている理由のひとつです。この食事スタイルは、もはやイタリア人のアイデンティティそのものといってもいいほどで、簡単に捨てることができないのでしょう。

しかし適度な肉や魚は、性に関わる機能を整える成分を含んでいます。 性に積極的という評判をイタリア人が受けているのは、極端な健康食ががまんできず、慣れ親しんだ食生活を続けているせいかもしれません。

カトリックの家庭では金曜日には魚を食べます

イスラム教や仏教と違い、カトリックは食事についてほとんどなんのタブーもない宗教です。国民ほぼ全員がカトリックであるイタリアでは、禁忌を気にすることなくみんなが美食を楽しむことができます。

ただカトリックには、金曜日には肉ではなく魚を食べるという習慣があります。これは戒律ではなく、宗教に関係するただの民間伝承か習慣のようなものです。

そうはいっても、金曜日には町の魚屋さんの売り上げは大きく伸びますし、レストランのメニューにも金曜は魚メニューが登場します。金曜日は魚を食べようという考え方は、イタリア人の間にしっかりと根付いているのです。 魚介類には、肉よりもはるかに多く亜鉛が含まれています。亜鉛はセックスミネラルともよばれる栄養素です。

亜鉛には、性ホルモンの分泌量を整えて性欲を亢進させる作用があることがわかっています。反対に亜鉛不足が続いている人は、性欲もわかなくなりEDの心配も出てきます。今でこそバイアグラのような優れたED治療薬に頼ることもできますが、ベースになるのはやはり自分の肉体。必要なビタミンやミネラルを積極的に摂取しなければ、薬の効き目も充分に発揮できなくなるのではないでしょうか。

週に1度は魚を忘れずに食べようというカトリック独特の習慣が、恋の達人といわれるイタリア人のイメージを影ながら支えてきたのかもしれません。

肉食と男性ホルモンとの間には強い関係があります

イタリア人の食卓では、肉は欠かせません。ステーキやカツレツなどのメインディッシュだけでなく、サラミやハムなどの加工肉が前菜として出されます。モツを使うメニューも、この国の伝統料理の中では少なくありません。 イタリア人の伝統的な食事と肉食は、何世紀もの間、切り離せない関係にあったのです。

こうした食生活は、現代のベジタリアンやヴィーガンからは当然白い目で見られています。栄養士の中にも、コレステロール値が上がりすぎることを指摘し、肉食中心のイタリア人の食事に改善を促す人が出てきました。 コレステロールの摂りすぎがよくないのは事実です。しかしコレステロールは、男性ホルモンや女性ホルモンを作る成分の1つであることを忘れてはいけません。

働き盛りの男性なら、コレステロール値はほんの少しくらいなら高めでもいいのです。このほうが、セックスにも仕事にも精力的に取り組めるからです。若いうちから肉食を極端にセーブすると、コレステロールが不足しすぎて弱々しい体質になってしまいます。 伝統食を守っている限り、イタリア人は情熱的なままでいてくれるのかもしれません。

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