Category : 情熱的な関係を続けるためのイタリア式日常の工夫

夕食を軽めに済ませるイタリア人夫婦の新しい円満術

イタリア人は、いっしょに食事をするという形のコミュニケーションをなによりも大切にします。 家庭で1番重視されるのはいままでは夕食でした。この国の人たちの夕食時間は2時間近くに及ぶこともあります。たとえ平日でも、前菜から食後のコーヒーを飲むまで、じっくり時間をかけて夕食時に語り合うのが夫婦の理想だとされてきました。

しかし慌しい現代では、仕事が忙しくて夕食をいっしょに摂れない若いカップルが増えています。 こうした世代のイタリア人は、伝統的な夕食重視のスタイルを捨て、夫婦のコミュニケーションの時間を朝食にシフトさせています。

意外なことに、夕食をあまり重視しなくなった夫婦でも、それが原因で破局するということはあまりありません。朝食の時間を重視するスタイルは、若いイタリア人夫婦にはむしろよく合っているようです。

イタリア人の間にも新生活スタイルが広まりつつあります

20年ほど前までのイタリアでは、男性は昼には職場をいったん出て自宅へ戻り、妻の作る昼食を家庭の食卓で摂るのが一般的でした。 昼と夜の食事のときに、夫婦は毎日、いまよりもずっと時間をかけてコミュニケーションをしていたのです。これがイタリア人夫婦の固い絆を作っていました。 しかしこんなのどかな習慣もいまは昔のことです。

イタリアでもいまでは専業主婦は少なくなりました。夫の職場が自宅の近くにあるとしても、昼食の準備のために帰宅するイタリア女性はもういません。 男性の仕事にも変化があらわれました。 80年代ごろまでは、この国の男性には残業なんてまずありませんでした。仕事の終了時間は驚くほど早く、日が暮れる頃には男性は帰宅して家族で団欒を楽しんでいたそうです。

現在では、イタリア人男性でもときには残業は避けられません。夜の9時過ぎに帰宅し、シャワーを浴びて、男性が夕食の席につくのは10時ごろでしょう。 翌日も仕事のある男女が、こんな遅い時間からゆっくり時間をかけて夕食を摂れるわけはありません。軽めの夕食をさっさと済ませ、翌朝に疲れを残さないようにどちらも早めにベッドへ行きます。用があれば翌朝に話せばいいのです。

朝なんて慌しすぎて、コミュニケーションできないと思うかもしれません。 しかしイタリア人に言わせれば、カップルにとって1番よくないのは、話をする努力を怠ることだそうです。たとえ短い時間でも2人で顔を合わせて話をしている限り、共通の話題が尽きることはありません。

夕食を重視しない夫婦でも円満な関係を築くことはできます

共働きの忙しいイタリア人夫婦ほど、平日の夕食は軽く済ませます。重い食事を夜遅くなってから摂ると、なかなか寝付けず、翌朝に疲労が残るからです。 一見冷えた関係のように思えますが、この新しい食事スタイルは意外にもイタリア人夫婦の円満な関係に一役買っています。

食事を軽く切り上げて早めにベッドに入ることで、夫婦の夜の時間が作りやすくなるからです。パートナーと時間をかけて触れ合うことで、男女ともに精神的な癒しを得ることもできます。

仕事のストレスから解放されるひとときと、そのあとの良質な安眠は、男性の体にもいい効果をもたらすに違いありません。精神的にリラックスすることで、EDのリスクも小さくなります。また、食事を軽めにしておけば、ED治療薬の効き目も充分期待できますから、年配の男性にとってもこうした生活習慣は有り難いものでしょう。

平日の夕食の時間を犠牲にするぐらい、現代のイタリア人カップルにとっては大した問題ではないのです。

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