Category : イタリア流夫婦円満の秘訣

イタリア人に学ぶ、けんかの回避法

夫婦で生活していると、やはりけんかはつきものですね。どんなにお互いに愛情があっても、ちょっとしたことでいさかいになるのは仕方がないことです。ですが相手に腹を立てているとき、イタリア人夫婦はけんかをあえて避けるような習慣があるそうです。情熱的なイタリア人らしからぬ方法でちょっと意外ですが、大きなけんかのもとになるような些細ないざこざを避けるには参考になるのではないでしょうか。

イタリア人は、短所も長所にする

夫婦げんかの発端になりやすいことといえばやはり夫の些細なひとこと。出産後、体形が崩れてしまった妻に「お前、太ったよな」なんて言った日には妻の機嫌も急降下。実際産後の体型の崩れを気にしている妻は多く、もっとも触れてほしくない部分です。ほかにも「シワ、増えた?」など加齢などによる容姿の衰えを指摘されるとけんかに発展しやすい傾向があります。

ですが愛の国とも呼ばれるイタリア人たちは、そんな出産や加齢による容姿の衰えさえも愛情表現として用います。先ほどの産後太りに関しても、太ったことをけなすのではなく「抱き心地がよくなった」とほめます。シワが増えてきても「いつも笑顔でいてくれているんだね、そんな君が素敵だ」とシワさえも褒め言葉に変換してしまうのです。こうした前向きなとらえ方はあまり日本ではなじみがありませんよね。日本だと太っていることはみにくい、だから改善すべきこと、というような認識が一般的ですがイタリアだと相手が愛する人ならば、容姿は関係ないという文化が根付いているようです。

とはいってもこの考え方は、お互いに高い美意識を持っているからこそ成り立つものです。体型やシワなども妻なりにきちんとケアをします。それはもちろん愛する夫にいつまでもきれいな妻として見てほしいから。その努力も踏まえたうえで体型やシワをほめる、ということなのだそうです。確かに女性は努力を認めてもらうと、とても喜びますね。こういった部分からもイタリア人は女性の心理をよくわかっているようです。

それでもけんかになりそうなときは?

ですが夫がいくら短所を長所にかえてほめたとしても、それ以外の部分でいざこざになりそうなときがきます。逆に妻の些細なひとことで夫が腹を立ててしまうこともあるでしょう。そんなときはあえて別行動をとるのがおすすめ。波長をずらす、と言うそうですが夫婦円満の秘訣としてよく言われている方法です。

もし売り言葉に買い言葉で何となくお互い険悪な雰囲気になったとします。そこで怒りに任せてお互いに感情をぶつけてしまうと、どうしても大きなけんかに発展してしまうでしょう。ですが怒りが頂点に達する少し前にあえてお互い顔が見えないよう、別の部屋に移動したりお風呂に入ったりし、冷静さを取り戻すようにするのです。

会話をしているときはとにかく怒りばかりが表立ってしまいますが、ふと相手と距離を置き、冷静になってみるとそこまで怒るほどのことではないことばかりですよね。振り返ってみると、あそこまで感情的にならなくてもよかったのではないか、と後悔した経験は誰にでもあるはず。そうならないよう、怒りで心無い言葉をぶつけてしまう前に距離をとりましょう。そして十分冷静になり、感情的にならずに会話ができるようになってから再び話し合いを再開すればいいのです。

この方法はイヤイヤ期の子どもを叱るときのコツ、としてもよく取り上げられる方法です。子育て術が夫婦仲を円滑にする秘訣、というのも不思議なものですが。それでも実際、結婚する前は他人同士だったのですから、考え方や習慣が違って当たり前。ゼロの状態から、その夫婦にとっていちばん居心地のいい家庭を作っていかなければならないということを考えると子育てと通ずるものがあるのかもしれません。

夫婦として長い時間を過ごしていると、ついお互いの悪いところばかりに目が行きがちです。最近太った、だらしなくなった、態度が冷たいなど、とにかく不満ばかりが出てきてしまいますね。ですがそんなときは、不満を前向きにとらえてみてはいかがでしょう?だらしなくなった、ということは本当にくつろげる家だから。冷たくなったのは愛想をふりまかなくてもいい、という信頼の証など少々無理があってもポジティブに考え、それを相手を褒めるというかたちで表現してみましょう。もしかしたら意外な反応や、変化があるかもしれませんよ。

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